民泊物件を探す時に注意すること5選

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今回は、賃貸でも売買でも通用する民泊物件を探すときの注意点を5つ紹介します。このポイントを押さえることで、物件選びのトラブルを避け、スムーズな契約が可能になります。

昨今、急速に増加するインバウンド需要により再注目される民泊。しかし、民泊利用が可能な物件は非常に限られています。貴重な物件情報が舞い込んできた際に焦って申し込むのではなく、以下の5つのポイントを確認しましょう。

目次

  1. 物件の民泊利用が許可されているかに注意!
  2. 物件の用途地域が民泊の要件をクリアしているかに注意!
  3. 物件の消防設備が民泊の要件を満たしているかに注意!
  4. 物件の設備が民泊利用の要件を満たしているかに注意!
  5. 物件の契約は本当にその不動産で契約して大丈夫かに注意!
  6. まとめ

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1. 物件の民泊利用が許可されているかに注意!

まずはその物件がオーナーや管理会社から本当に民泊利用が許可されているかを必ず確認してください。通常の住居用とは異なり、民泊利用の物件の場合は最終的に物件の所有者であるオーナーからの民泊利用承諾書をいただく必要があります。

賃貸借契約を結んだ後に民泊利用承諾書が発行されないと、民泊新法や旅館業、特区民泊の許可番号の取得が難しくなるかもしれません。必ず建物の所有者から民泊利用承諾書をもらえるか確認しましょう。また、賃貸借契約書内に民泊や旅館業利用の承諾文を入れてもらうことでも解決できる可能性があります。民泊物件を普段から扱っている不動産業者から申し込む場合は、こういった点も含めて確認してくれる可能性が高いです。

確認は、担当してもらっている不動産業者の営業マンに確認するようにしましょう。

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2. 物件の用途地域が民泊の要件をクリアしているかに注意!

日本の各土地には用途地域が設けられています。工業地域、近隣商業地域、住居専用地域など複数の種類に分けられていますが、市区町村ごとに民泊利用ができる用途地域が異なるため、民泊利用可能な物件が見つかった時には必ずその市区町村の用途地域に注意して物件の申し込みに進みましょう。

用途地域の要件を満たしていないと物件の民泊利用ができない可能性があるため、注意が必要です。東京都の市区町村ごとの用途地域と上乗せ条例の関係をまとめましたので、ご確認ください。

|地域 | 注意内容 | | ---- | :-- | |新宿区| 住居専用地域は金土日のみ営業可共同住宅は住民と施設の動線を分ける必要あり | |台東区| 家主滞在型or常駐は制限なし。その他は土日祝・年末年始のみ営業可 | |大田区| 特区民泊 | |豊島区| 上乗せ条例なし | |北区| 上乗せ条例なし |

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3. 物件の消防設備が民泊の要件を満たしているかに注意!

民泊や旅館業は消防設備が必要になるケースがほとんどです。以下の消防署が出している資料を参考に、自分が申し込みを検討している民泊物件が要件を満たしているかを確認しましょう。

民泊において消防法令上求められる対応等に係るリーフレット(令和4年3月時点版)

困ったときには、まず民泊利用可能な物件を専門に紹介している不動産業者や消防署に直接確認するようにしましょう。

4. 物件の設備が民泊利用の要件を満たしているかに注意!

民泊利用にはお風呂、トイレ、キッチン、洗面台が必要です。これらの設備がない場合、増設が必要になるため、確実に確認しましょう。

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5. 物件の契約は本当にその不動産で契約して大丈夫かに注意!

特に初めて民泊利用可能な物件を契約する場合は、以下の点に注意してください。民泊利用可能な物件は希少性が高く、不動産業者やオーナー、管理会社が足元を見てくることがあります。有名な民泊利用可能物件を掲載しているサイトには注意が必要です。通常の条件よりも敷金や礼金等が5か月分ほど追加されているケースもよく見られます。注意して物件契約に進みましょう。

また、民泊や旅館業は許可を取得して営業を開始するため、多くの法的知識が必要です。民泊の契約が初めてという仲介不動産業者は民泊の法律を理解していないケースが多いです。物件契約後に民泊できない物件だったということがないように注意しましょう。

民泊利用ができる物件の判定は、以下の記事を参考にしてください。

民泊物件申込後に行うべきこと!

他にも以下のような点に注意が必要ですが詳細は別の記事でお話します!

  1. 物件のある地域の民泊需要に注意!
  2. 3階建ての戸建て物件に注意!
  3. 物件のリフォーム修繕は貸主負担?借主負担?に注意!
  4. 物件の敷金は返ってくる?償却される?に注意!
  5. 物件のある地域の民泊に関する上乗せ条例に注意! 旅館業の注意点!
  6. 物件の接道・道路幅に注意!
  7. 物件の各種図面があるかに注意!

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6. まとめ

本記事では民泊物件を探すときの注意点を5つ紹介しました。皆さんの民泊運営開始に少しでもお役に立てれば光栄です。

民泊物件選びは、成功する民泊運営のカギです。市場調査で需要と競合を把握し、法規制を確認して適法な物件を選びましょう。立地や設備、セキュリティに気を配り、投資対効果を考慮することで、理想的な物件が見つかります。不動産業者やコンサルタントの助言を活用することで、さらに安心して選定できます。これらのポイントを心に留めて、民泊ビジネスを成功させましょう。

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